レジデントノート

米国にて内科修行中。何ができるか模索している過程を記録していく

循環器

肺高血圧

肺血管床は通常抵抗が低く、全身循環のおよそ15〜20%の圧で全心拍出量を収容できる容量がある。肺高血圧では上昇した肺動脈圧が拍出量を維持しようとする薄い壁でできた右室に負荷をかける。効果的な治療なしでは、進行する右室機能不全が症状の悪化をもた…

虚血性心疾患

Stable Ischemic Heart Disease Stable ischemic heart disease(虚血性心疾患)は多くの国で死亡原因の第一位であり、多大な医療費を要し、米国では年間およそ数千億ドルにものぼる(1) 酸素需要と血液供給の不均衡によって起こる虚血性心疾患は通常medium…

心不全

心不全の罹患率は年齢と共に増え、lifetime riskは20〜45%にのぼる 時代とともに診断後の生存率は改善しているが、依然死亡率は高いままである。およそ50%の人が診断5年後には死亡している 心室不全はEFの低下した心不全(HFREF/systolic dysfunction)とEF…

心房細動

・自覚症状は動悸や胸痛が比較的若い患者で多い一方、高齢者では倦怠感や呼吸困難感が多く認められる(1) ・日常的に症状を有する患者では診断にホルター心電図で十分なことが多いが、発症の頻度が少ない場合は1ヶ月モニターしても見逃す事もあり得る ・原…

入院時ノート 22 心房細動

<現病歴> 動悸の自覚(-/+) いつから 胸痛(-/+)呼吸困難感(-/+)労作時倦怠感(-/+)立ちくらみ(-/+)発熱(-/+)recent immobilization(-/+)食思不振(-/+)下痢(-/+) <既往歴> 心房細動(-/+)脳梗塞 (-/+) 甲状腺疾患…

入院時ノート ⑭ 急性心不全

<現病歴> 症状発症:突発/緩徐 循環器薬剤服用状況 recent illness(-/+) 発熱(-/+) 胸痛(-/+) 動悸(-/+) 震戦(-/+) 下血(-/+) 多飲多食(-/+) 新たな薬剤(-/+) 失神(-/+) 嘔気・嘔吐(-/+) 起座呼吸(-/+) 夜間…

入院時ノート ⑩ 胸痛

<現病歴> 発症時の状況: 発症:突然/緩徐 胸痛の種類: 部位: 持続時間: 放散痛(-/+: )増悪因子(-/+: )改善因子(-/+: )過去の胸痛: 動悸(-/+)発汗(-/+)呼吸困難感(-/+)眼前暗黒感(-/+)嘔気(-/+)嘔吐(-/+)胸焼…

入院時ノート ⑤ 失神

<現病歴> 発症時の状況:体位: 安静時 / 運動時 前駆症状 目撃情報:意識消失時間 意識回復後からbaselineに戻る経過 胸痛(+/-) 動悸(+/-) 呼吸困難感(+/-) 経口摂取低下(+/-) 下痢(+/-) 嘔吐(+/-) 黒色便(+/-)頭痛(+/-) 発汗(+/-) 立…