レジデントノート

米国にて内科修行中。何ができるか模索している過程を記録していく

消化器

消化管出血

原因 炎症 cameron erosion 食道炎・食道潰瘍 炎症性腸疾患 消化性潰瘍 腫瘍 原発性消化管癌 消化管への転移癌 血管異常 血管拡張症 動脈腸管瘻 デュラフォイ病変 胃前庭部毛細血管拡張症 痔瘻 放射線直腸症・胃症・腸症 静脈瘤 薬剤性 アスピリン NSAIDs 抗…

肝酵素異常を認める患者のケア

アミノトランスフェラーゼ上昇時 臨床評価と身体診察 肝毒性薬剤の中止 アルコール摂取中止 ウイルス性肝炎と脂肪肝のリスク評価 検査 CBC, AST/ALT, TB, albumin, PT/INR iron panel/フェリチン, トランスフェリン飽和度 HBsAg, HBcAb, HBsAb, HCVAb 超音波…

急性膵炎

急性膵炎は膵臓の急性炎症で単発あるいは再発のイベントとしておこる 急性膵炎は軽度の炎症による軽い間質性の膵炎から広範囲の膵壊死によって多臓器不全を起こすものにまでわたる疾患である 診断は3つの特徴のうち少なくとも2つ以上認めることに基づいて…

好酸球性食道炎

好酸球性食道炎は比較的新たな疾患で最初に認識されたのは1990年代である 食物アレルギーによってもたらされ、食道の慢性炎症、線維化、狭窄をきたす(1) 悪性疾患に進展する可能性はないと考えられているが、食物が詰まるなどの急性のイベントが起こり、患…

非アルコール性脂肪肝疾患

Nonalcoholic fatty liver disease(NAFLD)は肥満の増加に伴って非常にその数が増え、現在では米国および世界で最も多い慢性肝疾患となっている(1) 病理学的にNAFLDは80%以上の患者にみられるnonalcoholic fatty liver(NAFL)(あるいはisolated hepatic…

大腸憩室炎

大腸憩室炎の多くは50歳以上の患者で見られるが、若い人にも増えてきている 大腸憩室を持つ大部分の人は無症状であり、1〜4%の人で憩室炎を発症する(1) そのうちおよそ20%の患者が10年以内に一回あるいはそれ以上の再発を繰り返す(2) 大腸憩室炎は合…

入院時ノート 24 下部消化管出血

<現病歴> 血液の色: 量: 回数: 便の色: 発熱(-/+)立ちくらみ(-/+)下痢(-/+)粘液便(-/+)sick contact(-/+)体重減少(-/+)便秘(-/+)排便時痛(-/+) <既往歴> 消化管出血歴(-/+:時期 診断 治療 ) 冠動脈疾患 (-/+…

入院時ノート ⑱ 肝性脳症

<現病歴> <ROS>吐血(-/+) 下血(-/+) 排便( 回/週) 嘔気・嘔吐(-/+) 下痢(-/+)熱(-/+) 腹痛(-/+) <既往歴> 慢性B型肝炎(-/+) 慢性C型肝炎(-/+) アルコール依存(-/+) <内服薬> ベンゾジアゼピン(-/+) オピオイ…

入院時ノート ⑮ 上部消化管出血

<現病歴> 吐血(-/+)色: 回数: 量: 吐血前の嘔吐(-/+) 排便 色: 時期: 嘔吐(-/+) 腹痛(-/+) 立ちくらみ(-/+) 鎮痛剤使用(-/+) <既往歴> 消化管出血歴(-/+:時期 診断 治療 ) 冠動脈疾患 (-/+:ステント留置:時期 種…

入院時ノート ⑬ 急性膵炎

<現病歴> 嘔気・嘔吐(-/+)発熱(-/+)悪寒(-/+)呼吸困難(-/+)recent illness(-/+)腹部外傷(-/+)下血(-/+)黒色便(-/+)新たな薬剤(-/+) <既往歴> 膵炎(-/+)胆道系疾患(-/+) アルコール中毒(-/+) 脂質異常症(-/…