レジデントノート

米国にて内科修行中。何ができるか模索している過程を記録していく

IN THE CLINIC

大腸憩室炎

大腸憩室炎の多くは50歳以上の患者で見られるが、若い人にも増えてきている 大腸憩室を持つ大部分の人は無症状であり、1〜4%の人で憩室炎を発症する(1) そのうちおよそ20%の患者が10年以内に一回あるいはそれ以上の再発を繰り返す(2) 大腸憩室炎は合…

緩和ケア

緩和ケアは慢性で治癒が困難である重篤な疾患に罹患した患者のQOLを改善し症状を和らげることを目的としている。ただそれは必ずしも治療オプションがなく、予後が限られていることを意味しているわけではない(1)。緩和ケアは重篤な疾患によってもたらされ…

蜂窩織炎・皮膚軟部組織感染症

皮膚軟部組織感染症の頻度は近年落ち着いたものの依然高く、尿路感染症の2倍、肺炎の10倍である(1) 皮膚軟部組織感染症 蜂窩織炎 (cellulitis) 丹毒 (erysipelas) 毛嚢炎 (folliculitis) せつ (furuncle) よう (carbuncle) 皮下膿瘍 (cutaneous abscess…

脂質異常症

脂質異常症は動脈硬化性心血管疾患(atherosclerotic cardiovascular disease (CVD))の主要なリスクファクターである 生活習慣の改善はtotal cholesterol, HDL, LDL, triglycerideに良き影響を及ぼすためAHA (American Heart Association)はすべての成人に…

Acute Kidney Injury

急性腎障害 Kidney Disease Improving Global Outcomes (KDIGO) 基準 Cre上昇 ≧ 0.3mg/dL(48時間以内)or Cre ≧ baselineから1.5倍(7日以内)or 尿量< 0.5ml/kg/h 6時間以上 KDIGO staging Stage 1: Cre上昇≧ 0.3mg/dL or 1.5-1.9 times baseline or 尿< 0…

尿路感染症

尿路感染症には一般的に以下のものが含まれる 無症候性細菌尿、急性単純性膀胱炎、再発性膀胱炎、カテーテル関連無症候性細菌尿、カテーテル関連尿路感染症、前立腺炎、腎盂腎炎 尿路感染症のリスクは男性より女性の方が、特に閉経前の方が高い。他には糖尿…

インフルエンザ

インフルエンザAはウイルス表面の2つの主な糖タンパクに基づいてサブタイプに分類される(H: hemagglutinin (16種類), N: neuraminidase (9種類), H1N1, H3N2が人でよく流行する)。遺伝子が比較的不安定で流行しやすい インフルエンザBはAに比べ多様性が少…

肥満

肥満の割合はアメリカおよび世界中で過去40年間劇的に増え、そして現在も多くの国で増加し続けている 多くの肥満関連疾患は脂肪組織の代謝の影響に起因している (肥満関連疾患:多数 (他:心房細動、うっ血性心不全、深部静脈血栓、悪性疾患(大腸癌、閉経…

喫煙

米国において1965年以降タバコの使用数は半分以下に減っているが依然予防できうる死の原因第1位である(1) 多くの医師が喫煙治療に関する適切なトレーニングを受けておらず、多くの患者が禁煙に関する援助を受けていない 喫煙者は非喫煙者に比べ10年以上寿…

アルコール摂取

Alcohol Use Disorder(アルコール使用障害)で治療適応を有する患者のうち実際に治療を受けているのは4%以下である(1) アルコール乱用は予防できうる死の原因の第3位にあたる(2) 低量のアルコール摂取が虚血性心疾患や虚血性脳疾患の発症予防に有効で…

閉塞性睡眠時無呼吸

繰り返す上気道閉塞による酸化ヘモグロビン飽和度低下や生理的ストレスによって血圧上昇や心血管疾患が引き起こされる(1) 閉塞性無呼吸を示唆する症状を呈する患者のうち実際に評価され治療されているのは50人に1人のみである(2) 外来では全ての患者…

心房細動

・自覚症状は動悸や胸痛が比較的若い患者で多い一方、高齢者では倦怠感や呼吸困難感が多く認められる(1) ・日常的に症状を有する患者では診断にホルター心電図で十分なことが多いが、発症の頻度が少ない場合は1ヶ月モニターしても見逃す事もあり得る ・原…

市中肺炎

・肺炎球菌ワクチンの適応 65歳以下で慢性呼吸器疾患を有する(COPDは含まれるが喘息は適応でない) ・慢性疾患を持つ高齢者は呼吸器症状がない場合がある (倦怠感、転倒、食思低下、意識障害などで受診した高齢者の鑑別疾患として考慮する必要がある) ・…

痛風

・コーヒー (4〜6杯/day)・ビタミンC (500mg/day) 摂取はリスクを下げる(1, 2) ・ロサルタンとカルシウム拮抗薬はリスクを下げ、β遮断薬・ACE阻害薬・ロサルタン以外のアンギオテンシンII受容体拮抗薬はリスクを高める(3) ・低用量アスピリンは尿酸保持…