レジデントノート

米国にて内科修行中。何ができるか模索している過程を記録していく

プライマリケア

Opioid Use Disorder

離脱 症状はクロニジンで不安を、NSAIDsで筋痛を、ジサイクロミンで腹部仙痛と下痢を和らげることができる メサドン Full agonist at mu-opioid receptor 離脱を治療 渇望を減らす オピオイドのwash outを待たずに開始できる 重大な副作用:鎮静、呼吸抑制、…

禁煙

40歳以前に禁煙すれば死亡率が90%下がる(1) 禁煙10年後には肺癌のリスクが50%下がる(2) 虚血性心疾患による死亡リスクは禁煙後2〜3年で3分の2になり、10年後には非喫煙者と同等になる(3, 4) 喫煙の期間にかかわらず禁煙は全ての年代の人に有益な結果…

腰痛

脊椎変性に関連するよくみられる状態 椎間板変性症 ヘルニアを伴う椎間板変性症(L5およびS1レベルが最も好発) 脊椎管狭窄症(50歳以下では稀) 腰痛をきたす脊椎疾患 強直性脊椎炎および体軸性脊椎関節炎(朝のこわばり、運動で軽快、通常40歳以下で発症)…

不安障害

不安はストレス下では適切な反応であるが、生活機能に障害をきたしたりコントロールできない状態は病理学的なものと捉えられる generalized anxiety disorder(GAD:全般性不安障害)はプライマリケアで見られる最も多い不安障害で、米国成人のおよそ4〜7%…

避妊

米国における全ての妊娠の45%は意図しない、あるいは予定の時期からはずれたものと報告されている 意図しない妊娠は生殖に関わる健康格差の指標でもある。なぜならこれらは有色の女性や国の定めた貧困レベル以下の人たちにより多くみられ、偏りのある社会経…

在宅高齢者の転倒予防

転倒は70歳以降10歳毎にその発生率が2倍に増えていく 転倒は意図しない傷害による死亡の3番目に高い原因である(1) 転倒は高齢者の非致死的および致死的傷害の最も多い原因である(2, 3) 傷害に至らない転倒であっても、機能低下、精神的ストレス、自立…

緩和ケア

緩和ケアは慢性で治癒が困難である重篤な疾患に罹患した患者のQOLを改善し症状を和らげることを目的としている。ただそれは必ずしも治療オプションがなく、予後が限られていることを意味しているわけではない(1)。緩和ケアは重篤な疾患によってもたらされ…

喫煙

米国において1965年以降タバコの使用数は半分以下に減っているが依然予防できうる死の原因第1位である(1) 多くの医師が喫煙治療に関する適切なトレーニングを受けておらず、多くの患者が禁煙に関する援助を受けていない 喫煙者は非喫煙者に比べ10年以上寿…